暮らしを磨くとき

理想は丁寧な暮らしをする上品レディ。愛するくらしを実現するための生活記録。

冷房戦争の開戦2023

今年最初の台風も過ぎ、空気に少しずつ夏の匂いが混じるようになってきた。朝から蒸し暑さを感じる日も増えてきたし、そうこうしているうちにきっと夏はすぐに来る。そうなってくると困るのが、冷房問題だ。

私は生まれながらの寒がりだ。気温が25度以下だと寒くて、長袖を着ていないと外出時は心もとない。夏の外出にも、冷房対策や夜風対策のために長袖は持って歩いていることが多い。

一方彼は暑がりで、信じられないほどの汗かきだ(多汗症を疑ってもいいほどだとひそかに思っているが、彼がまったく気にしていないので私も気にしないことにしている)。彼は冬でもコートの下は薄い長そでのシャツと半袖で過ごせてしまうタイプだし、4月ごろから「暑い」と言い始める。6月になってもまだ「涼しいな」と思って過ごしている日が多い私からすると、にわかには信じがたい話だ。

私が涼しいと思っている日、大体彼は暑いと思っているし、私が寒い日は大体暖かいと思っている。そして、私が暑いと思っているとき、彼は半分溶けてしまっている。そう、私たちは体感温度に大きな差がある。そういうわけでも、我が家の冷房問題は非常に深刻なのだ。

とはいえ、うちには猫がいるので、夏の間は大体エアコンは24時間毎日フル稼働だ。年中毛むくじゃらの体で過ごしている彼女たちのほうが大変なのは明白なので、寒がりの私もさすがに配慮をしている。

猫と私の3人だけで過ごしている日は、大体26℃くらいの設定温度で過ごしている。この温度なら、私は十分快適に過ごせる。足先はどうしても冷えてしまうが、靴下をはけば大丈夫。だが、彼が家にいるときはそうはいかない。設定温度は24℃、正直言って極寒だ。映画を観ていても、ご飯を食べていても、鳥肌が立つほど寒く、集中できない。靴下だけではしのげないので、カーディガンやパーカーを引っ張り出してくることになる。もちろん彼に「エアコンの温度上げていい?」「エアコン一回止めていい?」と聞けば、彼は快諾してくれる。お言葉に甘えてそうさせてもらいはするのだが、1、2時間もすると「まだ寒い……?」と彼から恭しくお伺いが立てられ、「もう大丈夫だよ!」と強がってしまうので、お互いになかなか適温の中で過ごすことができない。

そういえばオフィスでの冷房問題も、あれはどうにかならないものだろうか。先日出社した時も、とても寒かった。その日は夏日の予報で、私は暖かくなったら着ようと、大切にしまっていたシアー素材のブラウスをようやくおろしてご機嫌だったのだが、カーディガンをもっていかなかったことを早々に後悔した。女性ならば周知の事実であると思うが、シアー素材はその透け感こそが「かわいい」の神髄なので、インナーは大体キャミソールやタンクトップなどの袖なしのものを着る。インナーとして何を着てもばれない冬服や、透けない普通のトップスとはわけが違うのだ。もちろん私も、この日はブラウスの下にはキャミソールを合わせていた。ブラウスは長袖だし、いくらシアー素材とはいえ、5月にエアコンはついていないだろうと高を括っていたのだ。完全にしてやられた。シアー素材なんかじゃオフィスの強力な冷房はしのげなかった。

オフィスにはスーツの男性社員がいるから、彼らへの配慮なのだろう。いくらクールビズとはいえ、かっちりとしたポロシャツやスラックスでの通勤は大変だろうと想像もできる。「暑いとイライラする」という人は多数派だと思うし、正直仕事の場で「暑い」だけでイライラされたらたまったもんじゃない。でも、寒くてもイライラするんだよね!カーディガン忘れた私が悪いけどさ!てかカーディガン忘れるのって悪いかな!?私は冷房を付けることに問題があると言いたいわけではない。冷房が効きすぎることに問題があると言いたいのだ。

今年の冷房戦争の開戦は非常に早かった。これから体が暑さに慣れるまでの約1か月は戦いの激化が予想される。どうか今年こそ、快適な冷房の使い方を見つけ出して、停戦協定が結べますように。

 

\参加させていただいているグループはこちら/

いつもご覧いただいてありがとうございます。

スター、コメント、ブックマーク、大変励みになります。