暮らしを磨くとき

理想は丁寧な暮らしをする上品レディ。愛するくらしを実現するための生活記録。

プチプラファッションは正義の味方

プチプラファッションは、沼だ。今の時代、もはや「安かろう悪かろう」といった風潮は終わったも同然に近く、プチプラでもいわゆる「高見え(一見すると高価な品に見える)」する、質の高いものが増えている。

私は丁寧な暮らしにはあこがれているが、ミニマリストへのあこがれは薄い。インスタなどでミニマリストの方々のポストを見ると、大体「洋服は10着まで」と書いてある。絶っっっっっっ対無理!最近「フランス人は10着しか服を持たない」という本も読んだのだが、暮らしに対して「なるほどな~」と思った部分はあったものの、洋服に関する部分だけは別世界が舞台のファンタジーを読んでいるような気分だった。(タイトルなのに……笑)

もちろん、私の散らかりがちな部屋が散らかる大きな要因の一つに、服は上げられる。1日しか着てない、汗かいてない、洗うと傷むなどの理由で、脱ぎ捨てた服をダイニングのいすの上やベッドの下に無造作に置いてしまうことはよくある。汚れた部屋は丁寧な暮らしの対極であり、敵だ。手持ちの服の数が少なければそんなことにはならないだろう。それでも私は、洋服を買うことを辞めない。なぜなら私はファッションのすべてを愛しており、もはやコレクションとして楽しんでいるからだ。

ファッションは、一番身近な自分の理想を叶える手段だと思っている。着る服が変われば、人からの見え方を簡単に変えられる。「なりたい自分になる」をお手軽に済ませられるのだ。手軽と言っても、もちろんセンスがいるし、勉強も必要ではあるが、「腹筋を割る」とか「美しい所作を身に着ける」とか、そういう自分磨きに比べると、圧倒的にかかる時間が少ない。一番手軽な自分磨きと言っても過言ではないと思う。

私は子供のころから洋服が好きで、高校生くらいのころからありとあらゆるジャンルの服を着てきた。当時流行っていた森ガールに始まり、おじカジ(おじさんみたいなカジュアルファッションの意味)、古着、作家さんのハンドメイド服などなど……。今はジャンルにとらわれず、着たい服を好きに着ているが、FUDGE風のクラシカルでトラッドなファッションはもう長いこと好きで(トラッドなだけある)、私のスタイルになりつつある。また、流行の韓国風ファッションも好きだ。今は「レディライクなカジュアル」を着こなすべく、研究をしている。

これから夏になると、肌を見せる服が多くなる。年々選ぶ服の露出度が増えており(下品になるほどは出しませんよ)、20代前半ではほとんど全く着なかったミニスカートやショートパンツも、今となっては大好物だ。ミニスカもショーパンも若い子の着るもの、と思われがちだが、着る服の素材や全体のコーディネートをちゃんとまとめれば、30代の肌見せ・脚見せコーデはむしろしっかりとした色気も演出できる。今年は、今まで着てこなかったような服を思い切り着て、自分のスタイルにしていく夏を過ごせそうで楽しみだ。おそらく、これが昭和やもっと前の時代だったら「いつまでもチャラチャラした格好をせずに年相応の服を着なさい」と大人たちに窘められていたことだろう。令和でよかった。

また、「コレクションとして楽しんでいる」と先述した。私にとって服は着ていなくても、眺めるだけで楽しいものなのだ。ウィンドウショッピングも、ファッション系ECサイトのネットサーフィンも、どちらもたまらなく好きだ。特にネットサーフィンは、選択肢が無限にあるので、本当にワクワクする。「新しい自分になるための武器」を見つけて手にし、これから自分の好きなように扱えると思うと、たまらない。「モデルさんはこう着てたけど、私はこう着たい!」と思っていた戦略がピタッとはまったりなんかすると、もうほんとーに嬉しい。そして、その素敵な気持ちはそのまま、クローゼットにしまっておける。我が家の収納はすべて昔ながらの押し入れなので見栄えは悪いが、この押し入れの中に私の「好き」が詰まっていると思うと(そして床にも好きが溢れていると思うと(物は言いよう))、何はなくとも「うふふ」と声が漏れてしまうのだ。ファッションをコレクションとして楽しむことの醍醐味は、この気持ちを味わえることだと思う。

何度も言うが、ファッションは楽しい。たくさんある服の中からコーディネートを決めることで、自分を演出できることはもちろん、自分の魅力に底がないことにも気づくことができる。もちろん、少ない服でもそうできるのならそれに越したことはないのかもしれない。ただ、私の場合手持ちの服の数を制限すると、生活の楽しみが一つ消えてしまう。服が多いからと言って丁寧な暮らしができないわけではないのだ。どんなものでも、付き合い方がすべてだ。では、明日からも「ファッションを愛している!」と声高らかに言えるように、床にあふれた分の「好き」たちを、あるべき場所にしまおうと思います。

 

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